
披露宴の音楽、どうしよう…
そう思いながらも、なんとなく式場やプランナーさんにお任せしてしまっていませんか?
ドレス、ヘアメイク、装花、引き出物…
決めることが山ほどある結婚式準備では、音楽の優先順位がつい後回しになりがち。
でも実は、BGMは披露宴の雰囲気や感動を左右する、とても大切な存在 なんです。



なんかこのシーン、ちょっとイメージと違ったかも…
そんな小さな“あとから気づく後悔”を防ぐために、少しだけ音楽に目を向けてみませんか?
- 披露宴で流れる音楽の基本的な流れ
- シーンごとの選曲ポイントと雰囲気の作り方
- 「お任せ」にしすぎないための準備のヒント
プロの音響さんだからこそ気づいた「これだけは押さえておきたい」視点も交えて、“お任せしすぎない”音楽準備のヒントをお届けします。
披露宴で音楽が流れるシーンと役割
披露宴の音楽って、実は 想像以上にたくさんのシーンで使われている んです。
「入場とケーキ入刀くらい?」と思っていたら…あれもこれも、音楽が関わってくることに驚くプレ花嫁さんも少なくありません。
ここでは、披露宴で音楽が使われる主なタイミングを一覧でご紹介します。
主なBGMのタイミング
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新郎新婦の入場
会場の雰囲気を一気に“結婚式モード”に切り替える、最初の大事な1曲 -
乾杯の発声〜歓談スタート
明るく開放的な雰囲気に切り替えるタイミング。ゲストもお酒が入り始めるので、軽やかな曲が◎ -
ケーキ入刀・ファーストバイト
写真タイムも多いシーン。思い出に残る1曲を -
お色直し中座・再入場
中座はしっとり、再入場はガラッと雰囲気を変える曲が人気 -
演出(ムービー上映、キャンドルサービスなど)
演出に合わせて、感情の流れを作るBGMが重要 -
両親への手紙・花束贈呈
披露宴のクライマックス。感動的なシーンにふさわしい選曲を -
退場・お見送り
ラストの余韻を残す音楽で、ゲストの記憶にも残るフィナーレに
思っていたより多い?と思った方へ
音楽は、「その場の空気を一瞬で変える力」があるからこそ、タイミングごとの役割がとても大きい んです。
逆に言えば、「とりあえず好きな曲を詰め込んだらちょっとチグハグだった…」ということも。
次は、それぞれのシーンでどんな曲が合うのか、選び方のヒントをご紹介していきますね。
雰囲気を左右する!シーン別BGMの選び方
ここからは、披露宴の各シーンでどんな雰囲気をつくりたいかに合わせて、音楽の選び方をやさしくご紹介していきます。
「こういうイメージにしたいな」が少しずつ見えてくるはずです。
1. 新郎新婦の入場|最初の印象をつくる一曲
入場のBGMは、披露宴の始まりを告げる大切なタイミング。
ドアが開いた瞬間、ゲストが「わぁ…!」と感じる空気感 をつくるのがポイントです。
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華やかでドラマチックな曲
高揚感を演出したいときに -
やさしくて透明感のある曲
ナチュラルウェディングにもぴったり



ゲストがスマホで動画撮ってる中で、音楽がふわっと流れてきたら…思い出に残りそう
ケーキ入刀・ファーストバイト|写真タイムを盛り上げるBGM
このシーンはとにかく“映え”が大事!
カメラのシャッター音とBGMが重なるからこそ、明るく楽しい曲で盛り上げたいところ です。
- サビでちょうどケーキ入刀、などタイミングを合わせると◎
- ノリすぎず、ほどよいテンションの曲が安心
中座・再入場|場の空気を切り替える役割
中座は少ししっとり、再入場はインパクトを出して会場の空気を一気に変えるチャンスです。
ここはふたりらしさを出しやすいシーンでもあります。
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中座
ゆったりしたインストやピアノ曲で余韻を残す -
再入場
アップテンポの洋楽・和装なら和風アレンジ曲も◎
両親への手紙・花束贈呈|感動のクライマックス
音楽が感情をそっと後押しする場面。
ナレーションや声を邪魔しない、やさしい曲調がおすすめです。
- 歌詞のある曲を流す場合は、意味が被らないように注意
- 無音にすると逆に緊張するので、程よく気持ちに寄り添う曲が理想的
お見送り・退場|最後の余韻を残す1曲
会場を後にするゲストの背中に、ふたりからの「ありがとう」を伝える音楽。
退場シーンは案外印象に残るので、明るすぎず、でも前向きな曲で締めくくると好印象です。
後悔しないために!BGMをお任せしすぎない工夫
- 音楽はプランナーさんや式場にお任せでいいですよ
そう言われると、なんとなく安心してしまいますよね。実際、多くのプレ花嫁さんが「なんとなく」でBGMを決めてしまいがちです。
でも実は、“お任せ”にしてしまうことで起きやすいちょっとした後悔もあるんです。
よくある後悔の声
- この曲、ちょっと雰囲気と合ってなかったかも…
- 思い入れのある曲を使うタイミング、もう少し考えればよかった
- ナレーションに歌詞がかぶって、言葉が聞き取りにくかった
どれも小さなことに思えるかもしれませんが、一生に一度の大切な1日 だからこそ、「もうちょっと考えておけばよかったな…」と感じてしまうのです。
プロ目線で伝えたい“気をつけポイント”
音響さんは、式場の設備や流れには詳しくても、「ふたりの想いや好み」までは知らないことが多いです。
だからこそ、こちらから“伝えておくべきこと”を押さえておくのがポイント。
たとえば…
- 「この曲は絶対に使いたい!」というリストを事前に渡しておく
- 演出や映像に合わせたい“サビのタイミング”などは明確に伝える
- 歌詞のある曲 vs インストの使い分けをなんとなく決めておく
- 好きなジャンル・避けたい雰囲気をざっくり共有する
こうしておくだけで、式場側も「ふたりらしい進行」を組み立てやすくなります。
完璧じゃなくて大丈夫
「全部ちゃんと決めないと…」と思うと、それだけで準備がしんどくなってしまいますよね。
でも大丈夫。完璧に選曲しなくても、要点だけ押さえておけば安心感がぐんと変わります。
音楽も、ふたりらしさを伝える大切な要素に
BGMのことって、最初は「後回しでいいかも」と思いがちですよね。
でも振り返ってみると、披露宴の空気感や印象に大きく関わっていたのが“音楽”だった と気づく先輩花嫁さんも多いんです。
入場でちょっとドキドキしたり、再入場で空気がパッと変わったり。
手紙のシーンで思わず涙がこぼれたのも、そっと流れていた曲のおかげかもしれません。
大切なのは、ふたりらしさが伝わる空間にすること。
「絶対これじゃなきゃダメ!」と完璧を目指さなくても、「この曲、なんか私たちらしいね」と思える一曲があるだけで、披露宴はもっと特別になります。
音楽も、ふたりの結婚式の大事な一部。
少しだけ準備に気持ちを向けてあげることで、当日をもっと心から楽しめるはずです。